プライバシ意識に目覚めて Google のプロダクトを使いたくなくなることもあるでしょう。人間だもの。

“検索エンジン 匿名” などのキーワードで Google 検索すると、最初に出てくるのが DuckDuckGo だ。 The search engine that doesn't track you. というメッセージとシンプルな検索文字列の入力フォームがトップページにある。そうそう、こういうのが欲しかったのだ。

しかし、残念ながら、僕はこのプロダクトに満足することはできなかった。日本語検索の結果が非常に悪い。古かったり関係なかったりする記事がずらーっと並んでしまう。

DuckDuckGo は検索エンジンそのものを開発しておらず、エンジンは Microsoft Bing を使っている。DuckDuckGo は仲介者であり、検索クエリをユーザーに代わって Bing に投げるため、Bing にはユーザー情報が渡らない、という塩梅である。そして Microsoft Bing の日本語の検索結果はいまいちよくない。結果、DuckDuckGo も満足いく結果を返せない。

DuckDuckGo と似たコンセプトでサービスを提供している Startpage.com という検索サービスがある。こちらは The world's most private search engine をトップページで謳っている。

Startpage.com は DuckDuckGo と似た仕組みだが、裏側の検索エンジンは Google である。したがって、日本語の検索結果もそれなりに満足いくものだ。そして DuckDuckGo と同様、Startpage.com が検索クエリを投げるため、ユーザーのプライバシは守られる (Google からは誰のクエリかわからない)。一年くらい Startpage.com を使っているけれど、とても満足している。あえて不満をあげると検索ページが少し重いくらいだろうか。

Startpage.com は DuckDuckGo と比べるといまいち知名度が高くないので紹介してみた。日本語ユーザーであれば試してみる価値があると思う。

追記: 2024年1月5日

Startpage.com を便利に使うための Chrome 拡張を作りました。Zenn で紹介しているので、ぜひお試しください。