ユニコーン企業の秘密」を読んだ。著者の Spotify での経験をまとめた内容になっている。序盤で Google, Amazon, Facebook を「スタートアップみたいに運営されている 企業」として「ユニコーン企業」と同一視している。僕の感覚ではそれらの企業はだいぶ風土が違うので、違和感があった。

Spotify は Spotify モデルを使っていない」という話がある。これについては「訳者あとがき」にも書かれている。本書を読んだ者としては、単に「Spotify モデルは変わり続けている」ので、ある時点のスナップショットと比較すると「Spotify は過去と同じモデルで運営されていない」という表現が正しいと思う。一方で Spotify カルチャーの原則は時代を通して安定しているように感じる。

「自身の勤務先に Spotify 風の文化を取り入れるのは難しそうだ」と思った。本書で繰り返し言われている「権限を与えて」「信頼する」ことを実践できるのは自分なのか? そもそも権限を与える権限が自分にはないぞ…というようなことを考えてしまった。