ビッグ・オー記法で log の底を無視する理由

達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版)」を読んでいたら、中の「練習問題」に次のようなものがあった。

(少し原文と変えてある) ビッグ・オー記法において対数の底は無視してよいと述べました。その理由を説明できるでしょうか?

ビッグ・オー記法では係数を無視して良いことは知っているし、最も次数の大きい項のみを考え、その他は無視して良いとも知っていた。でも、log の場合はどうだろう…。僕はこの練習問題にうまく答えられなかった。

書籍の中で、練習問題の答えとして紹介されていたのは次のような内容だ。

対数の底 ab に変換する式は次の通りである。

$$ \log_b(x) = \frac{\log_a(x)}{\log_a(b)} $$

このとき:

$$ {\log_a(b)} $$

…は定数であるため、無視してもよい。したがって、対数の底はビッグ・オー記法において無視して良い、とのことであった。

なるほど。

達人プログラマー 熟達に向けたあなたの旅(第2版